細田氏、沖縄が望まぬもIR入札を呼び掛ける

与党の政治家である細田博之氏は、新たに知事となった玉城デニーが何度も反対の意を唱えてきたにもかかわらず、大胆にも沖縄にIR加盟を呼び掛けたと明らかにした。

細田氏は与党自民党の最大派閥の総会長でありIR法律の可決を推進した議員連盟会長も務めているが、細田氏自身の選挙区は沖縄からは遠く離れた本州の島根県である。

細田氏は沖縄のMICE施設建設計画に対応し「IRなきMICEはあり得ない」と主張。さらに細田氏は地元の人々のカジノへの立ち入り禁止を決定したとしても沖縄はIR入札を行うべきだと提案した。

東京での同イベントに参加していた副知事の富川盛武氏は沖縄IR入札を「難しい」としている。

実際に細田氏の発言は当時米国を訪れていた沖縄知事の玉城デニー氏が沖縄の伝統と観光産業に損害を与える可能性があるという理由でIR入札に対する明確な反対表明から一日もたたないうちに出てきたものである。

玉城デニー氏は9月末に沖縄の知事として4年任期に選出され候補者の中でも最も多くの票を獲得している。玉城氏は島での新しい米軍基地の建設を断固反対する姿勢により、野党各党からの支持を得た。IR入札への反対もまた明白な綱領となっていた。(AGB Nippon)