アンドラ公国 初のカジノライセンス、ゲンティンら入札

スペインの情報機関によるど、ヨーロッパのアンドラ公国での最初のカジノライセンスのために13の入札があり、そのうちの1社は英国法人経由で入札したマレーシアのゲンティン・グループ(Genting Group)であると報道された。

ゲンティンとカタルーニャ出身のシルサ(Cirsa)が最高額の入札を行い、同プロジェクトに最大1億4千万ユーロ(約183億円)の投資を約束した。

マレーシアのゲンティンは、アンドラのビジネスマン、マーク・ギーベルズ・ファン・ベケステイン氏(Marc Giebels van Bekestein)、アーク・リゾーツの社長であるマーク・ヴラソプロース氏(Mark Vlassopulos)、イギリスの投資家デイビッド・グレイ氏(David Gray)とチームを組み、同ベンチャーの70%を保有する予定でいる。

ゲンティンは、このプロジェクトにより建設期間中には600人、長期的には400人の雇用を創出すると推定しており、リゾートには美食市場、スパ、プライベートルームとスイートの2つのフロアなどが計画されている。

ライセンス取得への入札者にはフランスのグループ・パルトゥーシュ(Groupe Partouche)、日本でのライセンス取得も計画するグループ・バリエール(Groupe Barrière)、レイノー(Raineau)およびカジノ・オーストリア(Casino Austria)などが含まれている。アンドラは6月末までに取得者を発表する予定でいる。

ゲンティンは、英国全土で43のライセンスを受けており、1億5,000万英ポンド(約227億円)で建設したリゾーツ・ワールド・バーミンガムのIRを経営する。

アンドラ公国はフランスとスペインの間に挟まれ、冬はスキーの聖地として最も知られている。免税地域であるため、免税ショッピングを奨励している。

先週のITBチャイナのイベントでは、シートリップ・インターナショナル(Ctrip International)とアンドラ・ツーリズムからホアキム・トマス氏(Joaquim Tomas)が市場開拓、旅行商品とサービスの向上になどに関して、さらなる協力の強化について話し合った。

アンドラは2016年に法律を制定し、カジノゲーミングを可能にした。ライセンスの最長期間は20年間で、最小投資額は1000万ユーロ(約14億円)に設定されている。(AGB)