カジノ入場規制に対する顔認識技術の導入は100%正確ではない

労働時間外のカジノ労働者を特定するための顔認証技術の導入は、100%正確とは言い切れない。

このコメントは、ゲーミング専門家であるマカオ大学ビジネス経済学部准教授のリカルド・チ・セン・シウ氏(Ricardo Chi Sen Siu)が、マカオ政府によるカジノ労働者の労働時間外におけるカジノ入場を規制する法案に対してマカオ・ニュース・エージェンシー(Macau News Agency)に寄せたものだ。

「カジノ労働者が仕事の後にどこに向かうのかを特定することはほとんど不可能に等しい。カジノは入場客のIDを確認する必要に迫られるが、今日のカジノでは入場客が多いため、確認に非常に時間がかかるのです。」とシウ氏は述べた。

シウ氏は、顔認証技術に対してカジノ労働者の労働時間外入場規制に役立つ可能性があるとしているが、同時に、顔認識技術の導入は100%正確であると言い切れないとの見解も示している。

また同氏は、スタッフの上記規制に関する知識を醸成するために、休憩室やダイニングエリアにおけるポスターの設置やショートムービーの放映を推奨している。

先週、MGMリゾーツのCEOグラント・ボウイ氏(Grant Bowie)は、プライバシーの保護といった概念が、オペレーターがカジノ労働者の労働時間外入場規制を実施する際の大きな障害になることを示唆した。

「個人を特定するということは、個人の特定のプライバシーを侵害することを意味しており、これは大きな問題になるだろう。だから我々は政府とともにこの規制について動き、どのように適用されるのか理解する必要がある。」と述べた。(AGB)