コントメルコス:モヒガンは地域社会との深い繋がりを目指す

モヒガン・ゲーミング&エンターテインメントのCEOマリオ・コントメルコス氏(Mario Kontomerkos)はAGB Nipponとの独占インタビューで、アメリカ先住民族が所有する同社は「世代と越える持続可能性」と「地域社会との深くて真剣な付き合い」への取り組みが、苫小牧市IRを目指す競争相手からモヒガンを際立たせると語った。

同氏は「複数の地域を調査してきまして、我々は北海道には非常に関心を持っていると思います」とコメントしたが、苫小牧市に市場を絞っているハードロック同様一か所のみを視野に入れている説は否定した。実際、モヒガンは和歌山の公式イベントに参加し、和歌山県のRFIにも参加している。しかし、モヒガンの本拠コネチカット州のモヒガン・サン(Mohegan Sun)と気候と地方自治体に多くの旅行者を呼び込む必要がある類似点がある苫小牧市に「非常に興味がある」。

コントメルコス氏が更に強調する点は、モヒガン・サンには複数のエンタメ事業に引かれ、毎年約1200万人の訪問者が訪れている。

モヒガンは地域住民との「オープンな対話を生み出す」目的で、既に苫小牧市に事務所を開設している。

日本において同社の人員構成に関しては回答を控えたが、現在「強化」しており、日本国内には「多くの人々が様々な役割を務めている」と説明した。

また、日本でのモヒガンIRの詳細は説明されなかったが、同社の既存の施設同様、ワールドクラスな音楽コンサートやライブショーなどのエンタメ要素が中心になると連想させた。

コントメルコス氏によると韓国の仁川で建設中の同社IRインスパイア・コリア(Inspire Korea)ではパラマウント・ピクチャーズ社(Paramount Pictures)と提携し、40万平方メートルのパラマウント社ブランドのテーマパークも建設する予定である。同氏はインスパイアには20年間に渡り50億ドル(約5540億円)が投資され、日本IRと合わせた場合は「クロスマーケティングの絶好な機会」になると語った。

また、インスパイアは韓国の仁川国際空港との提携をしている点にコントメルコス氏が触れた観点から、北海道の新千歳空港と同様な仕組みを検討している可能性がある。(AGB Nippon)