サンズのタナシェビッチ氏: 大阪企業と共同入札を計画

ここ数ヶ月、日本での活動を控えめに行っているラスベガス・サンズ(Las Vegas Sands)は、20日にグローバル開発責任者のジョージ・タナシェビッチ氏(George Tanasijevich)が大阪で開催されたセミナーに登壇し産経新聞のインタビューに応じるなど再び注目を浴びている。

タナシェビッチ氏は、サンズが複数の地元企業と夢洲IRの共同入札について話し合いを進めていることをインタビューで明らかにした。共同すれば強力な入札ができ、日本の商慣行や文化に関する知識も深まるとのこと。しかし、サンズは最終決定をしていないことも指摘した。

また、サンズは大阪のみに力を入れるわけではなく、東京と横浜の候補地も検討していることをタナシェビッチ氏がはっきりと語った。

今回のセミナーは三井住友銀行により主催され、マスコミが招待されなかったようである。セミナーに関する情報はサンズが英語と日本語で発表したプレスリリースの内容のみとなっていた。

タナシェビッチ氏が何より伝えようと心がけたのは、サンズがIRオペレーターに選定されたら日本の地元企業が大きな経済的利益を得るということだった。

「地元企業のサステナビリティと成長が日本の経済活性化戦略には必須である」と語り、「サンズIRは日本の国際的な観光力を促進し、当社がラスベガス、マカオ、シンガポールで展開する9つの統合型リゾート(IR)のグローバル・ネットワークを通じて、日本企業が海外に進出する架け橋になれると考えています」と述べた。

また、サンズはローカル調達を最優先し、地元企業がIRサプライヤーとしての基準を満たすように教育とサポート・プログラムを提供すると考えている。

タナシェビッチ氏 は 「日本の数百万もの中小企業が持つ創造性や決断力、勤勉さは、今日のMade in Japanブランドが世界で非常に高く評価されている要因の一部です。私たちはこれらの企業と協力して、この日本のビジネスの基盤を引き続きサポートしていくことを約束します。私たちのローカル・ファーストという調達方針を通して、統合型リゾートが地元に大きな経済的利益を提供すると信じています」とさらに語った。

プレスリリースによると、セミナーに300人以上が参加した。(AGB Nippon)