シーザーズ・エンターテインメント、合併提案を拒否する方向へ

シーザーズ・エンターテインメントは、ゴールデン・ナゲット・カジノ(Golden Nugget Casino)のオーナーであるティルマン・フェルティッタ氏(Tillman Fertitta)が持ちかけたこれら2社の合併の提案を拒否すると見られていると、ニューヨーク・ポスト(New York Post)紙は複数の情報筋からの話として伝えている。

伝えられた情報としては、今月の初め頃、ゴールデン・ナゲット・カジノを所有する大富豪であるフェルティッタ氏は、ある逆合併の取引をシーザーズ・エンターテインメントに持ちかけたという。その提案内容は、フェルティッタ氏が所有する民間企業1社の株をシーザーズが譲り受ける一方、フェルティッタ氏が合併後の会社の会長兼最高経営責任者(CEO)に就任するというものだった。

しかし、この件に関わりがある2つの情報筋は日曜日に、今週の初めにも取締役会がフェルティッタ氏の提案を全会一致で拒否すると見込まれていることを明らかにした。取締役たちは、合併によって「我々に巨額の負債が課されることになる」との見方をしているのだという。

シーザーズは1年前に破産から立ち直って以降、未だに90億ドル(約1兆125億円)もの負債を抱えた状態にある。フェルティッタ氏との取引が成立すれば、この負債がさらに膨らむことになる。

「魅力的な取引であるとは決していえない」と、情報筋は語っている。

先週、この合併の提案が報じられたことで、シーザーズの株価は14%も跳ね上がっている。(AGB)