ベトナム、認定スポーツベットを許可する法案を可決

ベトナム国内のマスコミ報道によると、ベトナム政府は、政府認可のスポーツイベントでのギャンブルを許可する旨の新しい法律を可決した。

スポーツおよび身体トレーニングにおける法律(Law on Sports and Physical Training)と呼ばれる新しい法律は、2017年3月31日以降に発効する一部の国際サッカー試合、競馬およびグレーハウンドレース(ドッグレース)におけるギャンブルを許可する旨の2017年の政令に準拠していると言われている。この新しい法律の下では、政府が文化・スポーツ・観光省(Ministry of Culture, Sports and Tourism)から提案された政令を承認した際に、スポーツイベントにおける賭け事が許可されることになる。

ただし、サッカーに対する賭けはすでに2017年3月から合法化されているが、実際は未だ行われていない。

また、現在、ベトナムでは、スポーツベットのサービスの提供が許可されている会社は存在していない。入札プロセスを管理する方法についての関連省間における契約が十分に整備されていないことが主な原因となっている。

しかし、合法な賭け事の対象オプションが欠けていることもまた要因の一部となっている。現在、ベトナムでは、文化・観光・スポーツ省に承認されているFIFAの国際サッカー試合のみに対してのギャンブルが許可されている。これにはワールドカップ、コンフェデレーションズ・カップ、コパ・アメリカ、チャンピオンズ・リーグ、ヨーロッパ・リーグと、ほんの一部の大会が含まれている。

経済学者であるグエン・トリ・ヒエウ氏(Nguyen Tri Hieu)は、FIFAのトーナメント対象のみの賭けを提供するのであれば、胴元は大きな損失に直面することになると話している。

457人の議員が木曜の法案の承認に投票した。この数は同議会の参加者の94.5%を占めていた。この法律は、2019年1月1に発効される。(AGB)