マカオのマス向けカジノ収益、VIP向けを超える

バーンスタイン・リサーチ(Bernstein Research)のアナリストによると、マス向け市場が有力になるにつれて、2022年にはマカオにあるカジノのVIP向け収益の割合が34%まで落ちる見通しである。

2011年頃、総収益の70%を占めたのはノン・ゲーミングを含むVIP部門だった。しかし、2018年の時点でこの割合が41%まで落ちた。バーンスタインは、運の要素、誘導性、中国本土の政策変更に左右されないマス向け市場の構造拡張が要因であると述べた。

バーンスタインは「各月・四半期、VIP部門は比較的に数少ないハイローラーの行動と運に依存するもので、中国の流動性(信用の流れ)とマカオの流動性(ジャンケット制度)に牽引される傾向がある」と説明した。

同社は「マス向けは政策(2015年に発表された全面禁煙制度によりゲーミング総粗収益が大きく減少)に多少影響されたが、マス向けよりVIPのほうへの政策による影響が大きい」と述べた。

また、安定のあるマス向け部門はVIPを超え続けることにより、投資者の焦点がVIPから離れることが予想される。(AGB)