ローレンス・ホー、ジャパン・ゲーミング・コングレスで話題をさらう

メルコリゾーツ&エンターテインメントの会長兼最高経営責任者ローレンス・ホー氏(Lawrence Ho)はジャパン・ゲーミング・コングレスで、同社が今後のIR業界スタンダードを牽引すると語り、大阪夢洲の「未来都市」コンセプトのデモ映像を発表し参加者の注目を集めた。

講演後に行ったAGB Nipponとの独占インタビューでは、日本の統合型リゾートに対する思いをホー氏は語った。「ラスベガスやマカオなど外国に基づいた統合型リゾートを日本に建てる企業は、この国と人々を屈辱していることになります」とまずは日本の独自性を尊重する考えを示した。

また、MGMとオリックスの協力については「手ごわい競争相手である」とコメントしながら、「多くの日本企業は数百年以上の歴史を持っており、地域社会では尊敬を集めています」と国内企業の評価を強調した。

さらに「パートナー企業は探し続けています」と説明し、過去の協力実績については「パートナー候補に向けてのメッセージとしては、メルコはパートナー企業と最も成功実績があります」と述べた。

メルコが興味を持っている日本の候補地について質問したところ、ホー氏は「まずは関東圏と関西圏に焦点を合わせていますが、北海道のRFIに参加し、愛知県のRFIにも参加しました。いくつかの地方市場にも興味はあります」と都市圏をターゲットにしながら地方も視野には入れている現状を明かした。

大都市のIRライセンスを勝ち取った場合、同社は「100億ドル以上(約1兆1000億円以上)」の投資を想定しており、地方の場合も額こそは下がっても大規模な投資を準備する。

ホー氏は最後に、メルコはアジア市場の顧客を深く理解している点に触れ、日本には「適切な」顧客を呼び込む理想的なパートナーであると語った。(AGB Nippon)