北広島市政府 IR入札で対立

株式会社平和が北海道北広島市でのIR構築の計画を提出してからのおよそ半年間、地方自治体当局はまだ明確な回答を出しておらず、この一件に関して対立が起きているとされている。

パチンコとパチスロ機の大手企業である株式会社平和は昨年12月、既存の札幌北広島ゴルフ倶楽部(大きさ280万平方メートル)に部屋数2000の5つ星ホテル、アジア最大のランドアート美術館、屋外劇場、温泉、スキーとスノーボード施設のあるIR設立希望の旨を伝えた。株式会社平和は国際IR事業者および現地企業との初期投資額が20億ドル(約2180億円)近くになると思われるコンソーシアムを結成し、約2万人を雇用することを計画。

この計画は株式会社平和社長の嶺井勝也氏が北広島市の上野正三市長に直々に手渡されたものの、北海道の他の市村では相当な量の活動があったにもかかわらず、正式な答えはいまだに出ていない。

平和の関係者は返答の遅れの要因の一つとして、北広島市議会内でIR誘致に関して多かれ少なかれ意見が分かれていることをAGB Nipponに語った。

つい2週間ほど前にも嶺井氏は市当局に対していい加減に結論を出し、IR入札を積極的に支援するよう公的に奨励している。嶺井氏はおそらく7月初旬に起こるIR実施法案の立法前に結論が出ていることを望んでいる様子。

北海道内での苫小牧市と留寿都村間の競争入札が勢いを増したことで、北広島市に残された時間はわずかなものとなっている。(AGB Nippon)