中核事業の成長がシーザーズの業績を後押し

ラスベガスに本拠を置くシーザーズ・エンターテイメントは、第1四半期の純売上高が前年同期の2倍に値する19億7000万ドル(約2147億円)に達したと発表した。

日本でIRライセンスを積極的に追求している同社は、去年の第4四半期に破産から回復したシーザーズ・エンターテイメント・オペレーティング・カンパニー(CEOC)の結果を含めたことが要因であると述べた。

第1四半期の純損失も4億7300万ドル (約516億円)となり、前年同期の5億0700万ドル(約553億円)から縮小された。これは前年度の事業再編費用が主な理由となった。

調整後のEBITDA(金利・税金・償却前利益)は2億4300万ドル (約265億円) 改善し、第1四半期では5億1800万ドル(約565億円)に達した。

シーザーズの社長兼CEOのマーク・フリッソーラ氏 (Mark Frissora)は同社の業績発表で「シーザーズ・エンターテインメントは、マーケティング活動の成果、継続的な営業効率化の成功、成長イニシアチブの強固な実行を反映して、第1四半期に堅調な業績を達成した報告に関しては喜ばしい限りです。」と述べた。

フリッソーラ氏は、中核事業の成長とは裏腹に、 いくつかの悪天候による施設の閉鎖、ラスベガスの大規模なトレードショーの中止によるホスピタリティ収入の減少、そして去年10月の乱射殺人事件の撮影などのマイナス要因も説明した。

エグゼクティブ・バイスプレジデント兼最高財務責任者のエリック・ヘッシン氏(Eric Hession)は、同社は4月の安定的なゲーミングとホテル業の好調と有利な経済指標を背景に、通期の業績見通しについて楽観的だと述べた。(AGB)