日本IR市場の先駆者クラリオン

イベントや会議運営管理会社クラリオン(Clarion)は日本IR市場に早々に焦点を当てた先駆者とされている。AGB Nipponはクラリオンのゲーミングイベントディレクターであるローリー・クレッドランド氏(Rory Credland)にことのいきさつについて聞いてみた。

クレッドランド氏はクラリオンの研究チームが日本が重要な機会をもたらすと認識し、さらに国際ギャンブル産業でのコンタクトからの好意的な反応が彼らの関心を得たことからジャパン・ゲーミング・コングレスの構想を2013年頃に開始したと説明。

「リサーチを進めれば進めるほど、この機会を逃す手はないと確信した」とクレッドランド氏は言う。

またクラリオンは数年ぶりにアジアへ戻ることを考えており、日本への上陸に出遅れることがあればリード・エクシビジョンズ(Reed Exhibitions)等の競合会社が介入してくるまでの時間が残されていないと懸念していた。

これまでに2014年、2017年、2018年と計3回のジャパン・ゲーミング・コングレスのイベントが開催されている。最初のイベントに参加した約300の代表者のうちの約80%は国際ギャンブル業界の面々であり、2018年のイベントには約475人へと参加者が増え、海外からの参加者と日本国内の参加者の数はほぼ均衡していた。

当時は政治的方向性がまだ不確かだったため2014年から2年に及ぶ停止期間に入っていたジャパン・ゲーミング・コングレスだが、数日間に及ぶ重要なイベントであることを示すべく「コングレス(会議)」という名を引っさげ、毎年の恒例行事への再開の道を確実に歩みつつある。(AGB Nippon)