タブコープなど国外事業者、米国のスポーツベット市場を注視

米国政府がスポーツベットの合法化について各州に裁量権を付与しているのを背景に、業界の複数の外国有力企業が巨大な米国スポーツ産業に注視している。

タブコープ(Tabcorp)は、最高裁がスポーツベットを可能とする判決を下したことを受け、米国内への拡張に着目しているとオーストラリアのメディアが報じている。

CEOのデビッド・アッテンボロー氏(David Attenborough)は、自身のオーストラリアの大企業が米国内における法務上の展開を凝視しているのだと、シドニー・モーニング・ヘラルド(Sydney Morning Herald)に述べている。

同氏によると、タブコープが米市場進出を視野に入れているが、中心としての優先事項とは、昨年後半に110億豪ドル(約8925億円)規模という巨大な合併を完了させた後の、自社とタッツ・グループ(Tatts Group)との統合完了に集中することだそうだ。

「我々は慌ててそこに焦点を合わせるというのでしょうか?いいえ。我々は最終的には米国に進出するでしょうか?そうかもしれません」と、アッテンボロー氏はオーストラリアの米国商工会議所主催のイベントの場でこう話している。

「ただし、相応しいタイミングでそうなるでしょう… そして、現時点では、オーストラリア国内に焦点を当てていて、この統合を完了させなければなりません」。

アッテンボロー氏は、新しい市場を対象に様々な措置を講じることが見込まれている個々の州の動向および規制や税務面の進展を注視している。また、米国の市場は世界最大のスポーツベット市場となるはずである。

「パッチワークのキルトのような展開になるでしょう。慎重を期して対応する州が多くなるでしょうし、短期的にはニューヨーク州が、おそらく、最大の市場と化すると考えられています」、と付け加えた。(AGB)