メルコ、キプロスでの新規カジノが期待を下回る

マカオを拠点とし、日本でのカジノライセンスの取得に最も積極的な企業のひとつであるカジノ運営会社のメルコリゾーツ&エンターテインメントは地中海のキプロス島の新しいリゾートの第1週目の運営が冴えないと述べた。

同社は、5億5000万米ドル(約560億円)のリゾートを建設している間は、仮説的なカジノをキプロス島で運営している。同リゾートは2021年に運営を開始する予定で、マカオとフィリピンの既存のIRと同じブランドに地中海の名前を付け加えたシティ・オブ・ドリームズ・メデイテレニアン(City of Dreams Mediterranean)として知られている。

メルコのリゾートには500室の5つ星の客室と140台のゲーミングテーブル、1200台のスロットマシンを用意していると述べた。また、完全に運営が開始されると、4500件の雇用が間接的・直接的に生まれることが想定される。

ところが、施設の責任者のクレッグ・バランタイン氏(Craig Ballantyne)は、この仮説的なリゾートの第1週目について、無料ドリンクやタバコなどの提供を行う同島の北部のカジノとの激しい競争にさらされたと述べた。

「ジェットコースターのような経験しました。そのはっきりとした状況から、楽しめたとは言え、想定を下回っていると言えます。この都市でギャンブルを提供しているのは我々だけではありません。常にたくさんの選択肢がありますから」と、地元のマスコミに話したことが引用されている。

同氏は、主な常連は順にキプロス、ギリシャ、ウクライナ、ロシア、英国、イタリア、レバノンからであると言及した。

バランタイン氏は、同じ厳しい規制下で運営を行う必要が無いカジノは、キプロス北部に30件ほどあると述べている。同氏は、メルコは現在、広告に関連した特定規制の緩和について当局との話し合いを行っていると話した。

これは、ヨーロッパにおいてメルコ初の施設である。(AGB)