メルコのスタッフ、賃金待遇の改善を要求

日本でのライセンス取得に強く力を入れているメルコリゾーツ&エンターテインメント(Melco Resorts & Entertainment)は、その本拠地であるマカオで、カジノ内での喫煙禁止徹底と同時に、賃金面の改善を要求するスタッフの抗議に直面している。

スタッフたちは、週末にかけて同社のフラッグシップであるシティ・オブ・ドリームス周辺で抗議行動を行ったと地元のメディアは報じている。

抗議行動の指揮をとった新マカオ・ゲーミングスタッフ権利協会(The New Macau Gaming Staff Rights Association)によると、3000人のほどのスタッフが参加したという。

公安警察では、抗議行動のピーク時に850名ほどの参加者が確認されたという。

抗議内容には、スタッフに対し14か月分の給与を支払うべきといった内容が含まれていた。

「我々の要求はシンプルで、夏・冬のボーナスを含む、14ヵ月分の年間給与を支払ってほしいということです。ディーラーの積立基金も基本給与とチップも含めるべきである」と協会のリーダーである、クロイ・チャオ氏(Cloee Chao)は地元のメディアに語った。

メルコは現在、退職金に関してのみ給与をベースとした積立基金のシステムを採用している。

この抗議行動では、メルコに対し、カジノ内の喫煙禁止を強化することも要求している。

「喫煙禁止が徹底されるべきです。顧客の違反に対して、スタッフが発言できない状況は速やかに改善されるべきです。」

チャオ氏は、協会としては同社に請願書を提出するつもりはなく、政府に対して直接的に要求を伝えることになるだろうと述べた。(AGB)