カジノ法案を可決したミャンマー連邦議会下院

ミャンマーは、旅行客の数を増やし、アジア地域における競争力をさらに高めようとカジノの合法化に踏み切った。こうして、カジノが合法化されたアジアの国がまた1つ新たに誕生した。

地元メディアによると、外国人のみが利用できるカジノを国内に建設することを認める法案が、ミャンマー連邦議会下院で可決されたという。

1986年のギャンブル法の修正事項を含むこの法案により、ミャンマー国内に外国人専用のカジノを建設することが可能となる。

しかし、バガン(Bagan)など、文化的に重要な拠点となる場所でカジノを開設することは禁じられる。

先月、法案委員会(Bill Committee)のウ・クヨー・ソー・リン書記(U Kyaw Soe Lin)は、タイや中国など、近隣諸国からより多くの旅行客が訪れるように、カジノはミャンマーの国境付近に建設される可能性が高いと語った。

「カジノを利用できるのは外国人だけです。このため、政府は国境付近の町など、外国人が多く訪れている地域をターゲットにするでしょう」と、ウ・アウン・フライン・ウィン氏(U Aung Hlaing Win)は語る。

ミャンマーにはすでに、国境付近の地域で数多くのカジノが運営されており、国際的な水準には到達していないものの、大きな収益が得られていると思われる。

国境での人の往来に期待して新たな施設が建設されるのであれば、日本で計画されている観光客をターゲットにした統合型リゾート(IR)と競い合うことができる可能性は極めて低いであろう。(AGB)