インペリアル・パシフィックの会長、1年満たず退任

日本で自社ブランドの宣伝を推し進めてきたインペリアル・パシフィック・インターナショナル(Imperial Pacific International)では、ハリー・チャン氏(Harry Cheang)が同社の会長を就任後、一年にも満たず退任することになり、さらなる試練に直面することになった。

チャン氏は今年1月に、マーク・ブラウン前会長(Mark Brown)を引き継ぐ形で同ポストに就任したばかりだった。香港の上場企業である同社は、今回のチャン氏の退任について理由を明らかにしていない。

インペリアル・パシフィックは、北マリアナ諸島自治連邦区のサイパン島でカジノの営業権を持つ唯一の企業である。しかし、このプロジェクトにはさまざまな課題が持ち上がっており、運営者には最近、政府より施設の竣工を2021年2月まで延期する許可が下されていたばかりである。

2018年上半期は総収益が落ち込んだことだけでなく、売掛金が増えたことによって、利益は91.3%減の7900万香港ドル(約11億4200万円)まで減少した。同社は、これまでに直接融資をしてきた自社のVIP顧客から債権回収に追われている。

連邦カジノ委員会(Commonwealth Casino Commission)はこのたび、4つのジャンケットを承認した。具体的には、ブラ・ムラ(Bula Mula LLC)、ヘンキン・グイジ(Hengqin Guiji LLC)、ハイ・タイズ(High Tides(CNMI)LLC)、ならびにステラー・パラダイスCNMI(Stellar Paradise CNMI LLC)の各社で、すでに承認を受けているビッグ・バン・エンターテインメント(Big Bang Entertainment)と共に仕事をすることになる。

5月に同グループは、日本で統合型リゾート(IR)のライセンスに入札するための一つの条件となっている統合型リゾートの運営を成功させる能力を紹介することを目的とした日本での一連の構想を発表している。(AGB)