営業ライセンス更新に先立ち、ゲーミング以外の顧客を狙うマカオのカジノ運営者

MGMチャイナの副会長兼業務執行取締役、パンジー・ホー・チウ・キン氏(Pansy Ho Chiu King)は、マカオの複数のカジノ運営者たちが2020年と2022年に予定されている営業権の更新に先立ち、ギャンブル客以外の顧客を引き寄せようと、「総括的な立ち位置」を図っていると語っている。

月曜日に、マカオ・ビジネス(Macau Business)の取材を受けたホー氏は、「特に時間をかけてより効果的に働きかけ、私たちがギャンブル客以外の人たちを引き寄せることができることを実証することにより業界全体の利益につながると思うのです」と語っている。

さらにホー氏は、「多様化への取り組みは本当に効果があるのかといった質問をいつも受けるのですが、これからどうなるか見守るべきだと思います。結果的に業界に変化がもたらされるか否かは、そのうちわかることです」と述べた。

マカオではカジノの営業権の更新と再入札が2020年に予定されている。しかし、政府は現段階では更新のための「再調査を行っている」と言うに留め、そのプロセスが具体的にどのように進められるのかについては一切情報を公開していない。

今のところは確定的なことは言えないが、専門家によると、新たに営業権を獲得する上で、多様化への取り組みが必要条件の一部になる可能性があるという。

米国と中国の間で現在行われている貿易戦争の話題に触れてホー氏は、米国のすべてのカジノ運営者が、「マカオの構築に向けて仕事をする」地元に根差したカジノ運営者としての能力を示してくれることを望むと語った。

「政治的立場に明確な相違がない限り、私たちは[米国と中国でのMGMの運営について]協力関係を築くことができると考えていますし、それが可能であることを実証しようとしています」と、ホー氏は述べている。 (AGB)