ゲンティン・シンガポール、2018年10~12月期12%成長

ゲンティン・シンガポール(Genting Singapore)は、2018年10~12月期に純利益が12%成長したことを報告し、ゲーミングとノン・ゲーミング事業で見られた良好な業績がプレミアム・マス向けセグメントでのマーケティングを強化により更に伸ばされたという。

純利益が1億5000万シンガポールドル(約123億円)となった。収益が15%増の6億6500万シンガポールドル(約546億円)、ゲーミングによる収益も20%増の4億4400万シンガポールドル(約365億円)となった。

シンガポールのリゾーツ・ワールド・セントーサを運営するゲンティンは、韓国にあるIRの持ち分の売却による単発利益を除いても2018年通年で28%の利益成長が見られた。

しかし、この業績はバーンスタインの分析者が予想したものを下回り「前年比10%増のVIPボリュームはクレジットの延長に牽引されていると考えられる。不良債権の供与が増していることが懸念点であり、経営陣がそれを軽視し四半期をまたぐ一時的な異常な動きであり、クレジット延長レベルが変わっていないという主張が疑わしい」と分析者が解説した。

リゾーツ・ワールド・セントーサにはユニバーサル・スタジオ・シンガポールや大型水族館があり、同社によると一日の訪問者数が2万1000人以上であり訪問者支出の増加が見られているという。

ゲンティンは、業績発表で日本へ関心を寄せていることを強調し、日本の具体的なIR規定が明らかになることが待ち遠しいと述べ「それまでは、現地にリソースを投入し積極的に入札のデザインやコンセプトを開発し、2019年の後半に始まると考えられる正式な入札段階に向けてステークホルダーとの話し合いを進めている」とのこと。(AGB)