ブルームベリー、バングラデシュ中銀の訴訟事件に巻き添えを食う

マニラ市のソレア・リゾート&カジノ(Solaire Resort & Casino)を運営するブルームベリー・リゾーツ(Bloomberry Resorts)は、バングラデシュ中央銀行からハッキングにより盗まれた資金を回収する目的の米国民事訴訟で社名が挙がったことを発表した。

フィリピン証券取引所への声明で、ブルームベリーは27日に通知書を開封し、ニューヨーク南地区の連邦地裁により「バングラデシュ銀行v.リサール商業銀行」の「民事訴訟に関連する出頭命令」を受け取ったと説明した。

2016年に北朝鮮のハッカーが8100万ドル(約90億円)を盗み出し、ニューヨーク連邦準備銀行(Federal Reserve Bank of New York)の口座に振り込んだ。その後リサール商業銀行(Rizal Commercial Banking Corporation)に送金し、以降資金の行方が分からなくなった。盗まれた資金の一部は、ソレアのカジノとジャンケットルームでプレイされたチップを購入するために使用されていた。

この訴訟では被告として17のフィリピン企業と個人の名が挙がり、ブルームベリーはそのうちの1社である。また、同社は事件の被害者であり、共犯でないことを強調した。「さらに、ブルームベリー・リゾーツの施設に届き着く前に、資金が盗まれ、送金され、両替されたことを許した人々および企業の過失は、バングラデシュ銀行の損失の最大な原因であった」と述べた。(AGB)