牧之原市がIR計画を前進させる

静岡県牧之原市はIR招致に向けて準備を積極的に進めている。最新のイニシアチブでは、IRに懐疑的な地元住民を対象とした説明会を開催している。

先週行われた2回のうち1回目の「統合型リゾート施設(IR)市民説明会」には、100人以上の地元住民が集まった。杉本基久雄市長は、既に地元のビジネスリーダーや元市長を含む「静岡県牧之原市IR誘致促進委員会」のメンバーと建設予定地の大寄地区周辺の地主たちの同意を得ているとアピールした。

基調講演者は、有限責任監査法人トーマツのパートナーである仁木一彦が務めた。

同イベントは4月15日に市内の別の場所で開催される予定。

静岡県牧之原市IR誘致促進委員会は、IR招致を主張をする新しいウェブサイトを開設した。地元の若者が東京などの主要都市に流出している点など、主に牧之原市の過疎化を克服するための努力に関する内容になっている。同委員会は、IRが地域社会を活性化させ、多くの雇用機会をもたらすと主張している。

一方、県内の反カジノ勢力も動員し始めている。静岡県保険医協会は川勝平太知事に対し、県からIR招致を却下するよう求める声明を発表した。「私たちは県民の健康を守る医療人として、地域にギャンブル依存症を生みだすカジノ構想を看過することはできない。こうした賭博施設の誘致に反対する県民の声を大きく結集することを呼びかける」と訴えている。

この声明は静岡市にIRを招致する市長計画に触れているが、静岡市同様に静岡県内の牧之原市にもあてはまる内容になっている。(AGB Nippon)