ハウステンボス社、澤田社長が退任

ハウステンボス社は26日、エイチ・アイ・エス(HIS)の会長兼社長の澤田秀雄社長が退任すると発表した。この人事は佐世保市のIR招致に関連しているとみられる。

澤田氏は代表権のない会長としてハウステンボス社に残るが、坂口克彦氏が5月21日付で社長に就任する予定。坂口氏はユニ・チャーム社での長いキャリアを経て、2014年にHISに入社した。

澤田氏はハウステンボスの業績回復の立ち役者として知られている。HISに買い取られた2010年当時、経営危機にあった同テーマパークは澤田氏の手腕により西日本有数の観光地に成長した。

しかし、ハウステンボス周辺へのIR招致は必要投資額の値しない考えを示してきた澤田氏は、長崎県庁と佐世保市のIR戦略から距離を置き始めていた。坂口氏の社長就任の裏には、澤田氏が不安を持つIRプロジェクトに直接関与しない形を作っているに過ぎない可能性も考えられる。(AGB Nippon)