マカオの利権再入札プロセス、「安定性」を重視

2022年に利権の再入札が行われるマカオのIR6社は、「安定性」が政府の政策におけるキーワードになる。そう語るのはマカオ大学の国政IRマネジメント部門のグレン・マッカートニー准教授(Glenn McCartney)。

詳細基準と入札期間などは発表されていないが、マッカートニー准教授によると過去20年間で積み上げてきたマカオの社会および公共の安寧を維持する事が政策立案者の最優先事項であると述べた。

マッカートニー准教授は、ゲーミングからの税収が全体の85%を占めており、中国本土からの来客が70%の割合を占めている現実を引き合いに、今後は多様性が安定性の重要要素になると語った。

ツーリズム事業を伸ばすだけではなく、ツーリズムマネジメントやブランド力を向上させ、全体的な体験の評価を上げていく必要がある。

日本などの東アジア地域のツーリズム市場は、成長率が非常に高く、それはノン・ゲーミングなどのアトラクションによる多様性が影響していると准教授は説明した。(AGB Nippon)