サンシティが日本IR競争に参加

マカオのジャンケット事業者の大手として知られているサンシティ・グループ(Suncity Group)は、8月に和歌山で開催されるシンポジュウムに業務執行取締役を参加させることにより日本のIR市場に対する関心を大いに示した。

業務執行取締役のジョン・アウ・チュン・オン氏(John Au Chung On)はサンシティを代表し、グループ・バリエール(Groupe Barrière)のジョナサン・ストロック氏(Jonathan Strock)とブルームベリー・リゾーツ・ジャパンの桐山満啓氏もシンポジュウムに参加する予定。

サンシティはこれまで日本のIR競争に対する具体的な動きを起こしていなかったが、ここ数年間その可能性は存在していたようだ。2017年に、ブルームバーグに語った当時の業務執行取締役のアンドリュー・ロ・カイ・ボン氏(Andrew Lo Kai Bong)は「アジアの客様に合った日本式統合型リゾートの設計が出来る。日本の文化も理解している。日本政府が望んでいるのはこういうことであって、ただのブランディングではないと思っている。

香港証券取引所に上場しているサンシティ・グループは2007年に創立され、ジャンケット事業の成功を基盤に急速な拡張を成し遂げている。同社が今年の10月にベトナムでオープンを控えているホイアナ(Hoiana)統合型リゾートの運営者に経営・コンサルタント業務を提供する合意を結んだことがその事例の一つである。また、サンシティはカンボジアのシアヌークビル(Sihanoukville)のカジノ計画に参加している上に、マカオのゲーミング市場における7つ目のIR事業者になることが検討されている模様。(AGB Nippon)