キャッシュレス・ギャンブル、未来の道

キャッシュレス・ゲーミングはゲーミング・フロアにおける次なる重要な技術傾向であると考えられているが、専門家は規制機関とそのほかのステークホルダーの支持を得るのに多くの課題が残っているとみている。

今週に開催されたオーストラレーシア・ゲーミング・エキスポ(Australasian Gaming Expo)で 多くのパネリストは 、未来にキャッシュがニッチ製品となるだろうというリザーブ・バンク・オブ・オーストラリア(Reserve Bank of Australia)のフィリップ・ロウ氏(Phillip Lowe)の言葉を話題に挙げた。

このキャッシュレス傾向はカジノにも流れ込んでいるようだが、カスタマーサービスの面では大きな機会に繋がるとはいえ、お金へシームレスかつ迅速にアクセス出来ることは責任あるゲーミングにとって大きな問題点となる。

15年間以上のギャンブル研究を行ってきた経験を持つサリー・ゲインズベリー博士(Dr. Sally Gainsbury)は「キャッシュレス・ギャンブルは確かに好都合だが、ハームミニマイゼーション(危害縮小化)はどうするべきか?」と述べた。

しかし、プラス面では、ゲインズベリー博士はキャッシュレスだとアクティビティ明細書を発行することが出来るのは責任あるギャンブルの視点からするとポジティブなことである。

サイエンティフィック・ゲームス(Scientific Games)のオーストラリア・アジア部門長のエイドリアン・ハルペニー氏(Adrian Halpenny)もキャッシュレスが間近だと述べ、自主的排除のために顔認証などの技術の導入がキャッシュレス環境での責任あるゲーミングに繋がるという。

製品イノベーションの面では、ハルペニー氏は製造者が検討している次なるイノベーションはハプティック技術と拡張現実であることに触れ「現在、エンターテインメントとサービス提供がすべてだ」と述べた。(AGB)