マカオのゲーミング粗利益の成長が減速

マカオは、カジノの粗利益データについて定期的に発表している数少ない市場のひとつである。

マカオ・ゲーミング検査調整局(Gaming Inspection and Coordination Bureau = DICJ)は世界最大のゲーミングハブにおける市場規制局で、ゲーミングの合計粗利益の月次総額を発表している。DICJは更に四半期に1度、VIPとマス・マーケットのギャンブラー間の収益源の分析について、詳細な情報を発表している。

また、多くのアナリストは、同月において期待できる収益に関する想定とともに週次レポートも提供しており、投資家が綿密に観察している。マカオの6社のカジノはすべて上場している。

バーンスタイン・リサーチ(Bernstein Research)の最近の言及では、7月のゲーミングによる粗利益は、今日までの週次・日次業績に基づくと、前年比で11%~13%上昇するとことが予測されている。粗利益が12.5%上昇した6月からはあまり変化が見られない。この数字は、18%~20%というアナリストによる以前の成長想定をはるかに下回り、株価が下落することとなった。(AGB)