クルーズ観光産業の拡大を狙うフィリピン

7600以上の島々があるフィリピンは、クルーズ観光産業の拡大を目指しているとビジネス・タイムズが報道した。

フィリピンではインフラ不足により、クルーズ船利用者が隣国と比べて呼び込めていない状態が続いてる。しかし、多くの港が開港していることで変化が見え始めており、成長産業の潜在的利点の認識も増加している。

観光局次官のベニート・ベンゾン氏(Benito Bengzon)は、「クルーズ観光には大きな可能性がある」と言い、「アジアの隣国は土地の接続性の利点を持っていますが、私たちのような群島はクルーズ観光に最適です。クルーズの港はフィリピンへのアクセスを改善し、中国、香港、台湾、韓国や日本からの短期旅程なども推進されます」とコメントしている。

2021年4月、マニラのIRであるソレア(Solaire)の運営者であるブルームベリー・リゾーツ(Bloomberry Resorts)がマニラ初のクルーズ専用港を開く。

ブルームベリーのエンリケ・ラゾン会長(Enrique Razon)は次のように述べた、「マニラとフィリピン全般でのクルーズの要望は非常に増えてきています。マニラの他にも、北部に一カ所、さらに場合によっては南部にも2カ所のクルーズ用施設を検討しています。」

MSC、セレブリティ・クルーズ(Celebrity Cruises)、バージン・ボヤージ(Virgin Voyages)など、多くの外国クルーズオペレーターもアジアの拡大に注目している。(AGB)