6月7日の定例記者会見で千葉県知事の森田健作氏は記者の質問に対して、県内のIR入札に関するの立場は「今のところまだ白紙状態でございます。」と答え、どちらかというと積極性に欠けた対応を見せた。
森田知事は今後のIR入札の可能性を完全に却下したわけではなく、人を引き付けるために単にカジノのみに頼るよりは包括的な集まりや娯楽統合施設の案をまず目にしたいと述べた。森田氏によればさらなる検討が必要な問題であるとのこと。
IRプロジェクトは熟慮の末、千葉県内では千葉市幕張海岸と成田市の2ヵ所に絞られている。
幕張提案は5月末にブルームバーグの記事で紹介された際に注目を集めた。
千葉市議会が2013年12月に可決した決議案の一部は「本市は、日本の空の玄関口としての成田空港に近く、国内外のさまざまな会議・イベントの開催実績を持つ幕張メッセ… 統合型リゾートの整備に向けた環境が整った地域であると確信する。」と述べている。
ただし森田知事も熊谷俊人市長もこの考えに積極的には賛成していない様子。
成田市では成田商工会議所がIR入札に賛同しているものの、地元の政治指導者らは同様に消極的な態度を見せている。(AGB Nippon)