オカダマニラ(Okada Manila)を運営しているユニバーサル・エンターテイメントのフィリピンの事業部門は、マニラで行われたアジアベスト・グループ(Asiabest Group = ABG)の買収を通じて裏口上場することを計画している。
タイガーリゾート・アジア(Tiger Resort Asia)は、ABGの2億株を6億4650万フィリピン・ペソ(約13億3800万円)で買い取るとの合意を株主たちから得ている。
これにより、アジアベスト・グループの発行済み株式の3分の2が取引される。
この取引は11月12日に大量取引を通して行われると、ABGは証券取引所に向けた声明の中で述べている。
その後、タイガーリゾートは、少数株主が保有する株式を買い占めるため公開買付を行うと見込まれる。
タイガーリゾートとユニバーサル・エンターテイメントは、この取引に関してコメントを発していない。
オカダマニラは、2016年の終わりにマニラのエンターテインメント・シティ地域(Entertainment City)にオープンした最大級の規模を誇る統合型リゾート(IR)である。
今回の上場計画は、シティ・オブ・ドリームズ・マニラ(City of Dreams Manila)を運営しているフィリピンのメルコリゾーツ&エンターテイメント(Melco Resorts & Entertainment)が、「上場企業としての立場を維持するために多大なる努力と費用が払われたにもかかわらず」、近年は資金調達が順調に進まなかったこと理由に地元の証券取引所での上場廃止を計画しているとの発表を行ったのと同じ週に発表された。
メルコの上場廃止は、9月17日頃に実行される予定である。(AGB)