ムーディーズ・インベスターズ・サービスは現在苫小牧市や別の地域等でのIR入札を検討中のモヒガン・ゲーミング&エンターテインメントの信用格付け引き下げの見直しを検討している。
「格下げ審査においてはモヒガンがムーディーズの調整後の負債とEBITDAをMGMスプリングフィールドのオープニング前の4.5倍までに引き下げることができなかったとが考慮された」とムーディーズの上席副社長であるキース・フォーリー氏(Keith Foley)が述べた。
モヒガンとフォックスウッズ両社が米国の北東からの主な競合相手との競争激化により苦しめられる可能性が出てきている。例としてMGMスプリングフィールドはコネチカット州の孤立した場所に位置するモヒガンとフォックスウッズの施設から90マイル未満にあるより便利なIRとして明示的な宣伝を行っている。
しかし、ムーディーズはまた韓国におけるモヒガン・カジノ・リゾートの設立やその他の開発等の多様化の努力を「社にとって長期的な目で見てポジティブなもの」として位置づけている。
AGB Nipponに対し、モヒガンの企業金融担当の副会長であるクリストファー・ジョーンズ氏(Christopher Jones)は「レバレッジの高さはインスパイア・コリアと韓国政府への献身ぶりを反映したもの。モヒガンが今年初めにインスパイア・コリアの100%の株主になったことにより、我々は仁川に拠点を置く開発への出資を増やし、モヒガンの親会社での利便性がやや高まった」と語った。
またジョーンズ氏は「最近起きたマサチューセッツ州南部からの競争的な侵入の後のコネチカット州のモヒガン・サンのパフォーマンスは横並びから予想以上に良いものとなった。さらに最近のナイアガラのカジノのまとまった買収により、2019年からEBITDAの多様化が見られるだろう。我々はこれらの項目やその他の継続的なイニシアチブの調整を行うことにより、レバレッジのレベルにとても満足している」とも加えた。(AGB Nippon)