21日に特定複合観光施設(IR)に関する有識者懇談会が4回目で最後となる会合を開き、依然として苫小牧市が北海道のIR建設地として最優先であるべきだと宣言した。
北海道のIR有識者懇談会は観光、地域開発、ギャンブル依存症対策など各専門分野からメンバー9人により構成されており、座長は元釧路公立大学長の小磯修二氏である。
高橋はるみ道知事は、道議会でのIR入札に対する反対姿勢をみて、2018年の7月に同懇談会を設立した。
しかし、最後の会合を終えた今、懇談会自体が目的を失っていると言える。次の道知事選不出馬を表明している高橋知事はIR誘致に関して決定を下すことなく退任するため、IR招致を更に進めるかどうかは次の道知事による決定事項となる。
現時点では、知事選に向けて与野党の候補者は選定されていないが、間もなく発表されるであろう。
いずれにしても道政はIR地域市民向け説明会を札幌、釧路、苫小牧、函館、旭川、帯広、網走の7ヵ所で設ける予定である。(AGB Nippon)