MGMリゾーツ・インターナショナル会長兼最高経営責任者であるジェームズ・ムーレン氏(James Murren)は、今週に行われた決算説明カンファレンスコールで「大阪のIR誘致に力を注ぐ」と投資家に伝え、競争環境が激しいにも関わらずMGMが選抜されることに対する前向きな姿勢を見せた。
「大阪に力を注いでいる。コンソーシアムパートナーと関係を築き、刺激的な計画を考え、提案依頼書の準備を進めている」とムーレン氏が述べた。
また、同氏は「競争の激しさを決して甘く見ていない。激しい競争になるに違いない。しかし、しっかり準備を整えたもの、頑張り続けているもの、優れた計画や作戦を持ったもの、県や国を理解しているものには勝ち目がある。そう考えると、MGMに勝算はある」と付け加えた。
大阪府が2020年の初頭にコンソーシアムパートナーを選定すると考えるムーレン氏は、「大阪知事と市長に宣言し、MGMの大阪ファースト方針にコミットした。当社の経営資源を大阪に集中させている」と語っていた。
決算説明カンファレンスコールが行われたのは、MGMインターナショナルの2018年第3四半期業績と通期業績を発表するためである。
通期業績では、MGMが2018年連結純売上高の118億米ドル(約1兆3100億円)前年比9%増を記録した。ラスベガスストリップでのリゾートの純売上高が1%減少したものの、MGMチャイナでは32%の増加が見られ、再びマカオ市場の重要性が証明された。
2018年の純営業利益が前年の17億米ドル(約1887億円)に対し15億米ドル(約1665億円)となった。(AGB Nippon)