モルガン・スタンレー(Morgan Stanley)のアナリストは、マカオのインフラ改善とそのほかの要因に牽引され2022年末までに時価総額が倍になることも予想されているため、マカオのゲーミング業界に対して前向きな評価を述べた。
アナリストによると、インフラ開発と供給増加、中国の経済力上昇、中国の階級の低い都市から訪問者が増えたという要因の組み合わせが2022年までにマカオのゲーミング総粗収益(GGR)を500億米ドル(約5兆5700億円)に引き伸ばす可能性があるという。2018年にGGRが380億米ドル(約4兆2300億円)だった。
モルガン・スタンレーは、業界の時価総額が2022年に2000億米ドル(約22兆2000億円)までに成長し、現在の額の倍となる見通し。
アナリストは「2018年10月に港珠澳大橋の開通と中国高速鉄道が香港まで延長されたと共に、階級の低い都市から訪問者の増加が予想できる。SJMとMGMのカジノ利権が最近延長されたこともあり、利権更新のリスクが下がったと言える」とのこと。
可能性が低いとはいえ、利権や地域での競争における問題が起きれば、アナリストの前向きな見方が変わるでしょう。
「2019年3月に、SJMとMGM(そのほかの4社も含めて)のカジノ利権を2022年6月26日まで延長された。両者はそれぞれ2500万米ドル(約27億円)を政府に支払った… これにより利権リスクが誇張されていることが確認できた。2022年に全体利権入札プロセスが控えているものの、6つあるオペレーターが利権を失うことや多額な更新料を支払うことの可能性が低いでしょう。」(AGB)