国内で最も多くパチンコホールを運営するダイナム・ジャパン・ホールディングスは、ウェイケ・ゲーミング・テクノロジー(Weike Gaming Technology)との協力で開発したマカオ市場向けのカジノスロット機を開発したが、短期的には展開期のは限定されている。
先週開催されたG2Eアジアで行われたAGB Nipponとのインタビューでは、ダイナムの次世代遊技機開発グループの安藤竜弥氏が「マス市場向けに開発を進める重要さは理解しております」とコメントした。また、「現時点では次のステップは公表できない」と付け加えた。
ダイナム初のカジノスロット機はウェイケ社のブースで展示されると告知されていたが、実際は一般アクセス不可の部屋に置かれていた。
月曜日に発行されたユニオン・ゲーミングのノートではダイナムのスロット機に対して、「マカオ市場に限定されており、実績もないことから、当該ビジネスからの収益は今の時点では期待していない」と評価した。
日本遊技機市場ではダイナムはゲーム開発者と協力し、プライベートブランドのパチンコとパチスロ機を開発している。また、安藤氏によると現在14万8000台のパチンコ機(約5.5%市場シェア)と6万2000台のパチスロ機(約3.9%市場シェア)が設置されている。
同社はパチンコホールの運営コスト削減に繋がるイノベーションや取り組みでは業界をリードしているが、ユニオン・ゲーミングによると遊技機産業は消費税増税、禁煙政策、取り締まり強化などの困難を迎えている点を指摘した。
ダイナムの全体ホール数は450店舗で安定しており、そのうち274店舗は同社が専門としている低貸玉形式。(AGB Nippon)