どのIR事業者が日本の主要都市市場である関東と関西のどちらを目指しているのか、最近ようやく明白になってきた。
選定された事業者は施設の建設に100億米ドル(約1兆円)にのぼる投資が予想される。主要市場の8社のIR事業者がアルファベット順で以下の通りとなる。
シーザーズ・エンターテインメント(Caesars Entertainment):関東と関西の両方に入札準備を進めている模様。
ギャラクシー・エンターテインメント(Galaxy Entertainment):すべての主要市場と規模の大きい地方市場への入札が見込まれる。
ゲンティン・シンガポール(Genting Singapore):IR事業者のなかでは最も口の堅いほうだが、関東と関西の入札準備を進めていることがそれなりに明白である。
ラスベガス・サンズ(Las Vegas Sands):大阪に焦点を当てているとロバート・ゴールドスティーン氏(Robert Goldstein)が最近語ったにもかかわらず、首都圏にある自治体がIR誘致を進めば関東への入札も十分ありえる。
メルコリゾーツ&エンターテイメント(Melco Resorts and Entertainment):ギャラクシーと同様に、すべての主要市場と規模の大きい地方市場への入札が見込まれる。
MGMリゾーツ(MGM Resorts):オリックス株式会社とのパートナーシップを結んだことにより、「大阪ファースト方針」にコミットしている。
セガサミーホールディングス:主要都市市場への入札があれば、関東となることが想定される。東京を拠点とするセガサミーはライバルである関西圏に歓迎されないことも予想できる。
ウィン・リゾーツ(Wynn Resorts):関東と関西の両方に入札準備を進めている模様。
日本のIR入札を検討しているそのほかの事業者や投資団体の500ドットコム(500.com)、グループ・バリエール(Groupe Barrière)、ブルームベリー・リゾーツ(Bloomberry Resorts)、カジノ・オーストリア(Casino Austria)、クレアベスト・グループ(Clairvest Group)、フォックスウッズ・リゾート・カジノ(Foxwoods Resort Casino)、ゲット・ナイス・ホールディングス(Get Nice Holdings)、ハードロック・インターナショナル(Hard Rock International)、モヒガン・ゲーミング&エンターテインメント(Mohegan Gaming & Entertainment)、オシドリ・インターナショナル・ホールディングス(Oshidori International Holdings)、ラッシュ・ストリート・ゲーミング(Rush Street Gaming)、SJMホールディングス(SJM Holdings)は、地方市場のみに焦点を当てているか、入札の方向性にまだコミットしていないと考えられる。(AGB Nippon)