ウィン・リゾーツ役員会が新会長を任命

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ウイン・リゾーツは、役員会の投票によりフィリップ・サトリー氏(Philip G. Satre)が引退を表明したD・ブーン・ウェイソン氏(D. Boone Wayson)の後を引き継ぎ、同社の会長に任命することを明らかにした。

8月に次期会長としてウイン・リゾーツの役員会に加わったサトリー氏は責任あるゲーミング全米センター(National Center for Responsible Gaming)の会長である。ハラーズ・エンターテインメント(Harrah’s Entertainment)の会長と最高経営責任者の任命をはじめ、ゲーミング業界ではリーダーとして数十年の経験を持っている。全米ゲーミング協会(American Gaming Association)の殿堂入りなど数々の絶賛を受けている。

サトリー氏は、創業者であるスティーブ・ウイン氏(Steve Wynn)が性的違法行為の疑惑で放逐された後の大騒ぎが収まってから任命されることになった。以来、ウイン氏の元妻であるイレーン氏(Elaine Wynn)との辛辣な論争の挙句、同社は役員会改造を行った。イレーン氏曰く、役員の守旧派が再び任命されないように戦ったという。

役員会は現在ディレクター10名。その中の6人は2018年から加わり、女性は4人である。

サトリー氏は「新しくなったウイン・リゾーツの役員会の会長に任命されたことを光栄に思っている。株主やステークホルダーの役に立てるように社のサポートを継続することを楽しみにしている」と語った。

また、今週発表されたウイン・リゾーツの第3四半期の業績は好調だったものの、第4四半期のガイダンスは期待に沿えないため、業績予想を下方修正するアナリストは少なくともいる。

ドイツ銀行は、マカオでのVIP客数また高級セクターの伸びが鈍化していることを挙げ、これから3年のウイン・リゾーツ資産レベルEBITDAの予想を「実質的に」下げたという。

ドイツ銀行は今年の資産レベルEBITDAの予想を3%下げて、来年は17%、そしてその翌年の2020年は18%と語っている。株価も32.8%下げて、123米ドル(約1万4000円)という予想にした。同行はウイン・リゾーツのガイダンスは市場に対するものではなく、自社の運営を反映するものであると考えていると述べた。

ウイン・マカオとウイン・パレスの好調な業績により、第3四半期の売上全体は10.2%上昇し、17億1000万米ドル(約1130億円)に達した。この業績はラスベガスでの利益減を補うことにつながった。

第3四半期の純利益は1億5600万米ドル(約170億円)、希薄化後 1 株当り1.44 米ドル(約160円)となった。これに対し、2017年同時期は7980万米ドル(約89億円)、希薄化後1株当り0.78 米ドル(約90円)だった。(AGB)