ギャンブリング会社、ミレニアル世代の顧客の獲得に苦戦

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高齢化する人口により、世界の先進国の経済に難題が生まれている。特に日本での影響は大きく、ギャンブル業界は衰退を目のあたりにしている。研究によると、ミレニアル世代はその親の世代とは違い、ギャンブルやカジノに出費を行っていないことが分かっている。

2020年までにアジアの人口の50%は18~35歳の枠に入り、2024年までには収入が5兆4000億米ドル(約600兆円)を超えるという。

ただし、米国のストックトン大学(Stockton University)によって2016年に発表されたミレニアル・エンターテイメント・プリファレンス・スタディ(Millennial Entertainment Preferences Study)では、米国のミレニアル世代はギャンブルにおいて合計の「外出」費用の8.5%のみを使用していると報告されている。これはギャンブルに予算の23.5%を出費している非ミレニアル世代とは全く対照的となっている。

ミレニアル世代には、自宅で楽しむことのできるエンターテインメントがより多くある。また、外出の際には、ナイトクラブ、食事、友人との付き合い対する出費を好むようだ。

アジア最大のリゾート会社はこの転換に既に対応し、設備の追加とアップグレードを行っているという兆候が見られている。シンガポールのマリーナ・ベイ・サンズ(Marina Bay Sands)は来年、世界的に有名なマーキー(Marquee)ナイトクラブを来年オープンする。一方、MGMリゾーツ(MGM Resorts)は、コラグレコ(Colagreco)シェフによる「グリル(Grill)58」とツムラシェフの「アジ」(Aji)のマスターシェフをマカオに迎えて料理スキルのプロモーションを行っている。

専門家は、ミレニアル世代をギャンブルに引き付けるには、オンラインギャンブリングがより適しているが、製品デザインの向上も必要であると述べている。

チョップスティックス・イン・ザ・アプリ(Chopsticks in the Apps)のCEOであるミカル・パレチェック氏(Michal Palecek)は、「簡単に言えば、のめり込めるような製品が欠けています」と述べた。チョップスティックスは、ミレニアル世代をターゲットとしたスキルベースのモバイルゲームの開発を行っている。

また、同氏は「昔は、スロットマシンがプレーヤーを感動させていました。ところが、無料のビデオゲームやスマートフォンのスロットゲームが大量に出回っていることっから、我々は従来型のスロットゲームが若いプレーヤーには魅力的に映らないと考えています。スロットマシンの終わりというわけではありませんが、カジノのコンテンツは変化することでしょう」と語った。

日本のIR産業が生まれようとしている中、これらのトレンドを把握し、カジノやリゾートデザインにと入れるチャンスであると考えることも可能だ。(AGB)