シンガポール、日本IRとの競争に備える

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日本の初となるIRのオープンが数年先のことであるにもかかわらず、シンガポール政府が2ヵ所のIRに66億米ドル(約7260億円)の施設拡張を許可したことが、日本のIRが生み出す競争環境が訪問者などを奪いすぎないための対策であると考えられる。

シンガポールのチャネル・ニュース・アジア(Channel News Asia)で週末に放送されたマネー・マインド(Money Mind)という番組で施設拡張が明らかになった。同番組はシンガポールIRの未来に関して「今後に開発される日本のIRが脅迫的な存在の一つとなる」と述べた。

シンガポール銀行の投資戦略の部門長であるイーライ・リー氏(Eli Lee)は、シンガポールIRの施設拡張が「シンガポールの競争的な位置を強化するために必要」だと主張した。また、同氏は「日本はIRをオープンすることにより、オリンピック後の成長と観光復興の勢いを維持したい」と観察した。

アジアのゲーミング市場の規模に関してリー氏は「日本のIRがオープンを果たすとシンガポールが2位の座から落とされることが予想されている。競争環境がより厳格になるわけなので当然のことである。こういった環境を背景に、それなりの投資をしてシンガポールIRの位置を強化するのは筋が通っている」と付け加えた。

シンガポールIRの施設拡張が50万人多くの訪問者を呼び集めることが予想されている。(AGB Nippon)