フォックスウッズ、苫小牧IR入札を検討

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米国のコネチカット州にあるマシャンタケット・ピークォット・リザベーションに拠点を置くフォックスウッズ・リゾート・カジノ(Foxwoods Resort Casino)は北海道苫小牧市と提携してIR構築を試みている6つの国際IRオペレータのうちの一社である。

元はフォックスウッズの社長兼最高経営責任者のフリックス・ラパポート氏(Felix Rappaport)がこの一連の動きを先導していたが、6月に急死してしまった際に会社は大きな打撃を受け、一時的にその方向性を失っていた。

コネチカット州では暫定社長兼最高経営責任者としてロドニー・バトラー会長(Rodney Butler)が就任。日本ではゲーミング・キャピタル・マネジメントの会長である丹治幹雄氏が自らの地域利益を扱い、経営判断の整理を行った。

AGB Nipponは最近フォックスウッズの日本への関心と将来の方向性について議論するため丹治氏と対談の場を設けた。

苫小牧市でのフォックスウッズのプレゼンテーションを行ったのは丹治氏であったが、フォックスウッズの専属代理店になるか、あるいは非公式な顧問の位置が引き続き持続されるにせよ、フォックスウッズとゲーミング・キャピタル・マネジメントとの間の正確な契約関係は今だ未決定である。

いずれにせよ、丹治氏はフォックスウッズが近いうちに日本内に小規模な存在を確立させる可能性が高いと示唆している。

フォックスウッズは地域IRにのみ関心があり、特に苫小牧市はその中でも特に注目されている。

丹治氏は自然環境や地方の政治構造の両方を含めて「苫小牧は環境面でコネチカット州に非常に近い」と述べており、ゆえに苫小牧市が最適だと感じている模様。

丹治氏はまた地方の主要なリゾート地であるフォックスウッズはIRを地域経済の発展のための手段として認知し、より多様な社会の創造を誘発するという日本政府の考えと通ずるものがあると指摘。

その反面、丹治氏は苫小牧市との一件が確実なものではないことも認めている。来年春の選挙にて高橋はるみ氏が再選の道を選ばず、野党が知事としての役職あるいは北海道議会のどちらかを捉えることが出来た際には北海道が突如IR競争から脱落する可能性があると述べた。

またIR実施法の詳細が明らかにされた際に政府が課すことが予想される特定の要件についても懸念を示した。

フォックスウッズは苫小牧市以外に長崎県関係者ともコミュニケーションを取ってはいるものの、フォックスウッズが既にコネチカット州で運営している種の事業にはあまり適していない模様。

現時点ではフォックスウッズは日本での今後の進展を見守っている状態であり、仮に興味をひかれるものが出てきたならば苫小牧市を第一に来年あたりに入札が行われる可能性がある。(AGB Nippon)