メルコリゾーツ&エンターテインメント(Melco Resorts & Entertainment)の会長兼最高経営責任者のローレンス・ホー氏(Lawrence Ho)が決算説明カンファレンスコールにて、提携を結んだMGMリゾーツとオリックス株式会社が大阪IRライセンスの競争において厳しい相手であることとメルコが日本のその他の地域に目を向けると示唆した。
「MGMとオリックスの提携をみたところ、もちろん非常に強い立場にいる思う。しかし、様々な地域で我々はパートナー・ステークホルダーとなり得る企業などと話し合いを重ねてきている」とホー氏が述べた。
また、同氏は「最優先であることが変わらない大阪の入札はもちろん、それより関東と地方の入札もとくと見るつもりだ」と付け加えた。
一年以上前に大阪事務所を開いたメルコは、関西地方のみに関心を寄せているように見えた。しかし、MGMの本格的な大阪進出に対する懸念か、ホー氏が「それより関東と地方入札」を強調したことはメルコが戦略を再検討したことを示唆する。
しかしながら、ホー氏は日本が「時間とかなりのリソースをかけた唯一で最優先のイニシアティブである」と主張し続けている。
メルコリゾット&エンターテインメントは2019年の1月~3月期にてマス向けテーブルゲームに牽引された4%の増益を報告したが、マニラ事業における収益が横ばい状態であり、競争が激化しているためマニラ市場を慎重に見ていると述べた。
1月~3月期の合計収益が13億6000万米ドル(約1500億円)、調整後EBITDA(金利・税金・償却前利益)が4億680万米ドル(約450億円)となった。(AGB Nippon)