北海道知事の高橋はるみ氏により設立された有識者懇談会は水曜日に3回目の会合を開き、道庁の支援をめぐり競争している3市町村のうち苫小牧市が優位であることが明らかとなった。
札幌国際大学観光学科教授の河本光広委員は「IRの経済効果を道内全域に波及するためには、苫小牧市がふさわしい」と述べている。
この結論は苫小牧市、釧路市、留寿都村の3つの市町村が8月30日の第2回目の会合にて行われた発表に一部基づいている。苫小牧市の利点として大規模なIR施設建設が可能であること、新千歳空港への近接性、また国際IRオペレーターらが既にこの場所に大きな関心を示しているという事実が挙げられる。
さらに別の委員が最近発生した北海道地震をある種の利点として引用しており、近くでの苫小牧市IRの建設は県の震災の被害が最も深刻だった被災地の経済復興に役立つと主張。
水曜日の会合ではギャンブル依存症に対する対策についても議論が行われた。道内にはギャンブル依存症問題に対応出来る医療機関が7つしかなく、そのうちの5つは札幌市に集中していることを指摘。
北海道有識者懇談会は観光、地域開発、ギャンブル依存症対策など各専門分野 からのメンバー9人により構成されており、座長は元釧路公立大学長の小磯修二氏である。
有識者懇談会は知事への報告書を発行する前にもう一度会合を開く予定である。(AGB Nippon)