夢洲開発、交通アクセスが重要な課題

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大阪の夢洲はそれなりに孤立された島であり、アクセスに手間がかかってしまえば夢洲のIRが魅力的と言えなくなるでしょう。計画が進捗するには交通アクセスが重要な課題であると開発者が指摘し続けるなかで、2025年国際博覧会が開催される6ヶ月が特に注目されている。

大阪市によると、博覧会期間中に1日で28万5000人も夢洲を訪れる可能性がると予想されている。その6割が公共交通機関を利用し、残りの4割がレンタカー・ツアーバスを利用するとされている。

島まで鉄道を延伸する計画や道路を4車線から6車線へと拡大する計画がすでに存在しているが、これだけでは実際にピーク時間帯のニーズに対応できないかもしれない。

現在でも多数の大型トラックが夢洲のコンテナターミナルに行き来し、このターミナルは開発が終わっても残ることになっている。

フェリーサービスなどが導入されれば公共交通機関への負担が軽くなる可能性がある。客船メインターミナルがIR施設の真正面の位置となる北岸に設置されることになっている。この幅1350メートル、奥行き100メートルのターミナルなら、16万トン豪華客船を停泊するのに十分である。

しかし、夢洲の開発は国内の企業コミュニティからの支持が増えつつある。1月30日に夢洲を視察した日本経済団体連合会の中西宏明会長は「政治や行政、産業界やアカデミズムの全員が力を合わせ、ナショナルプロジェクトとしてやっていくことが大事だ」とコメントを残している。

その経緯で、30日に中西氏を就任とする「25年日本国際博覧会協会」が設立された。メンバーは、松井一郎知事や吉村洋文市長など政界・業界の有力者で形成されている。

協会の本部が夢洲を見渡す咲洲コスモタワーの43階に設置される。(AGB Nippon)