大阪、政治不安に見舞われる

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2018年が終わろうとしている最中に、松井一郎知事と吉村洋文市長が辞職して出直し選を2019年4月の選挙にぶつける覚悟を表明したことにより、安定が続いてた大阪府は政治不安に見舞われた。

この大きな政略の引き金となったのは、松井知事が率いる大阪維新の会と公明党が大阪都構想を目指して2度目の住民投票を実地する計画を巡る摩擦だった。

大阪都構想は大阪維新の会の政治路線そのものである。しかし、公明党は、住民投票を支持する政党同士の密約を裏切るような行動をとり始めていることを松井氏が明らかにした。
大阪府議会では、大阪維新の会は40議席を占めているが過半数に達していないため、公明党の15議席に頼って議院を席巻してきた。

4月に議会議員選挙が控えている今では、議席を確保できなければ大阪維新の会が主導権を失う可能性があるため、松井氏と吉村氏はこのタイミングで政治騒動を起こしたかもしれない。

もう一つの困難となる要素がある。公選法の規定では知事または市長が任期を終了する前に辞職して再び選任されれば、新たな4年の任期ではなくて辞職時点で残された任期を全うすることになる。大阪府は、知事選挙と市長選挙は2019年後半に控えている。

これは予想外の展開に繋がり、松井氏と吉村氏の入れ替えや新しい候補者を出すなどの奇策が用いられるではないかという声もある。

いずれにせよ、2019年に起ころうとしている大阪府の政治変化は夢洲IRの開発計画に悪影響を与える可能性は十分にあると考えられる。(AGB Nippon)