アジアのIRオペレーターら2018年第3四半期は入り混じった結果を発表

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ギャラクシー、メルコ、ゲンティン、ブルームベリー、日本市場でのライセンス獲得を目指すアジア系IRオペレーター4社は、アジアのゲーミング産業の減速が多く予想されていた中でも7月から9月の間は入り混じった結果を出すこととなった。

マカオに本拠地を置くギャラクシー・エンターテインメントは純売上高が6%増の130億米ドル(約1兆4670億円)となった。ギャラクシーの調整後のEBITDA(金利・税金・償却前利益)は39億米ドル(約4400億円)で前年同期比より10%増加となった。

このような良好な結果が出たにもかかわらずギャラクシー会長ルイ・チェーウー氏(Lui Che-Woo)は、この先直面するであろう困難についてこう述べている:「中国本土で急速に普及しつつも浸透しきっていない中流階級の継続的な成長とレジャーや旅行の需要は、マカオの長期的見通しに自信を与えてくれている。しかしながら、私自身、現在の国際貿易緊張や金利上昇、また景気の減速が短期的には消費者心理に影響を与える可能性があることは感じている。」

メルコリゾーツ&エンターテイメントの第3四半期の業績は前年同期比11%減の12億2000万米ドル(約1380億円)という残念な結果となっている。メルコの収益性の低下はさらに手痛いものだった。

とりわけ、メルコ会長兼最高経営責任者のローレンス・ホー氏(Lawrence Ho)は四半期の声明文にて企業の日本の見通しに重点を置いた。「我々は引き続き日本に焦点をあてていく。次の世代の統合リゾート開発がこの非常に刺激的でかつ浸透されていない観光地で近い将来始まることを期待している。アジアへの高い価値付け、高品質資産、世界的なエンターテイメント提供への献身、市場をリードする社会的保護手段およびコンプライアンス文化に焦点を当て、地方政府や地域社会にとって理想的なパートナーであるべしという当社の公約により、メルコはユニークな日本的タッチをもって統合リゾート開発のビジョンを日本が実現させるのに役立つ強力な立場にいる。」と語った。

ゲンティン・シンガポールは売上高が1%増の6億3900万米ドル(約720億円)となったが、利益は2億1000万米ドル(約236億円)と前年比で25%の大幅増加となった。

ゲンティン・シンガポールの四半期の声明文もまた、日本のキャンペーンに注目し、「日本領域ではIRの基本方針の策定に伴い2019年後半に予定されている統合リゾートの入札プロセスに着実に着手している。特定の都市はIRを持つことに関心を示しており情報や意見、コメント等に対する要望に応えてきた。またそれらの都市が関わる環境や地域の理解を深めるべく出資者との対話を行ってきた。」と述べている。

ソレア・リゾート&カジノ(Solaire Resort & Casino)を運営するフィリピンが本拠地のブルームベリー・リゾーツもまた日本のIR入札を検討中であり、前年度比3%増の1億8800万米ドル(約212億円)という結果を出している。逆に純利益は2018年第3四半期には約39%減少の2060万米ドル(約23億円)となった。(AGB Nippon)