ニュージャージー州のアトランティック・シティーは、ラスベガスの「ノン・ゲーミング収益モデル」を将来の成功の鍵とみているとプレス・オブ・アトランティック・シティー紙(Press of Atlantic City)の記事で書かれていた。この発展は日本の統合型リゾートの未来にも大きな影響を与える。
ラスベガスが初めてカジノからノン・ゲーミングのエンターテインメントへのシフトを見据えたのは1989年頃だった。MICEの施設を使って成長を促すことを開拓したラスベガス・サンズのシェルドン・アデルソン(Sheldon Adelson)がまたそのシフトの先駆者だった。
他の会社が同じような措置をとり、現在のIRオペレーターのラスベガス収益の3分の2をノン・ゲーミングから得る結果となった。
ラスベガスと同じ方向に向かわなかったアトランティック・シティーは、アメリカの東海岸でカジノの解禁を踏み切っている州が増えてる今では、ノン・ゲーミング収益モデルが将来の成功の鍵だと考えるようになったとみられる。
アトランティック・シティーのカジノは利益の大半をゲーミングから得ているままだが、それが変わりつつある兆しがみられている。もっとも新しいカジノの二つであるハードロック・ホテル&カジノ・アトランティック・シティー(Hard Rock Hotel & Casino Atlantic City)とオーシャン・リゾート・カジノ(Ocean Resort Casino)は、すでに多くの収益をノン・ゲーミングから得ているという。(AGB Nippon)