インペリアル・パシフィック・インターナショナル（Imperial Pacific International）は、2019年8月12日を期日とする1500万米ドル（約16億円）の年間更新料3分の1しか支払っていないことをめぐり、サイパン政府との間にトラブルが発生した。
ラルフ・トレス知事（Ralph Torres）は、米連邦カジノ委員会（Commonwealth Casino Commission）からインペリアル・パシフィックが500万米ドル（約5億3000万円）しか支払っていないという報告を受けたと週末にサイパン・トリビューンに語った。また、トレス知事はインペリアル・パシフィックの支払いが滞納になっているため、政府が法的かつ相応しい対応を検討している最中だと述べた。
19日に、米連邦カジノ委員会のエドワード・デレオン・ゲレロ常務（Edward Deleon Guerrero）は、納税義務を果たしていないとしてインペリアル・パシフィックに苦情の申出をした。また、インペリアル・パシフィックは15日以内に全額の納税を果たす上に更なる50万米ドル（約5300万円）を支払わなければならないと現地メディアに語った。
「本日、委員会へ苦情の申出をした。今回の件はこのように対応していきたいと思う。インペリアル・パシフィックは15暦日以内に納税をしなければならない」とのこと。
苦情の内容では、ゲレロ氏は納税の条件に違反したとしてインペリアル・パシフィックに5万米ドル（約530万円）の罰金も設ける可能性があると述べた。
カジノライセンス契約によると、年間更新料の支払いが遅延もしくは一部しか行われていない場合、また不払いの場合はカジノライセンス契約の違反となり、停止または失効になる可能性がある。(AGB)