インペリアル・パシフィック・インターナショナル(Imperial Pacific International)は、2018年通期の損失を報告し、主な要因として収益の落ち込み、売上債権の減損損失の増加、支出の増加などを挙げた。
2017年に報告した6億3800万香港ドル(約89億円)の利益に対して、損失は合計29億7000万香港ドル(約417億円)となった。
インペリアル・パシフィックは58%も落ち込んだ収益が損失の原因であると主張した。長きにわたり大きな収入源であったカジノVIP事業においてもVIPゲーミング収益が60%減少し、VIPローリングチップ数も67%減となった。
マス向けゲーミング事業による収益も31%の減少となった。
また、インペリアル・パシフィックは台風26号の被害によりサイパン国際空港が2018年10月に約1ヶ月閉鎖とり、カジノが悪影響を受けたことも述べた。
数十億ドル規模であるカジノリゾートは不法労働者スキャンダルや天候・労働関連の問題により建設の遅れなどに煩われてきた。2018年9月に、北マリアナ諸島自治連邦区のロッテリー委員会はカジノの初期段階(ホテル施設など)の工事期間を2021年2月までの延長を許容した。(AGB)