ウイン・リゾーツ(Wynn Resorts)は、ゲンティン・グループ(Genting Group)と和解が成立したことでリゾーツ・ワールド・ラスベガス(Resorts World Las Vegas)への訴訟を取り下げることに同意した。
ウインは、2018年12月に商標権とトレードドレスの侵害をめぐってリゾーツ・ワールド・ラスベガスを訴訟した。特に問題となったのデザインに使用された曲がったブロンズのガラスだった。
ゲンティンは、ウイン・リゾーツやアンコール・ラスベガス(Encore Las Vegas)のデザインが自社のと違うという主張が変わらなかったが、ウインのチームとやり取りして検討をした結果、二つのカジノを識別できるよう自社のデザインチームに工夫を命じたという。
「この相互に有益な和解で、コストとプロジェクト進捗への影響を最小限に抑えてリゾーツ・ワールド・ラスベガスの開発を継続できる」とゲンティンの広報兼開発担当シニアバイスプレジデントのマイケル・レヴォフ氏(Michael Levoff)が述べている。
ウイン・リゾーツの最高コミュニケーション責任者であるマイケル・ウィーバー氏(Michael Weaver)は、「ウイン・リゾーツの世界的に有名な建築とデザインが当社の素晴らしい評価を築き上げた要素の一つである。初段階でのリゾーツ・ワールド・ラスベガスのデザインが当社のラスベガス、マカオ、ボストンにあるリゾートに酷似していた。ゲンティンが提供したデザイン変更は、酷似に関する当社の懸念を解消した」とコメントしている。(AGB)