サンズ・チャイナ(Sands China)2018年の収益が19億米ドル(約2100億円)の17%増となったことを報告した。マカオのゲーミング市場で訪問者数と全体的な成長が好調だったことが要因とされ、サンズ・チャイナ会長兼最高経営責任者のシェルドン・アデルソン氏(Sheldon Adelson)はマカオの各セグメントで成長が見られたと語っている。
マカオ市場の全体的な成長と訪問者数の増加に牽引され、総収益が14.2%増の87億米ドル(約9600億円)となった。
サンズは、マカオで“市場をリードする訪問者数”を記録することに達成し、利益率の高いマス向けゲーミング事業を牽引しながらVIPやプレミアム客にハイクラスな設備とサーブを提供することに注力していた模様。
カジノ純利益が15.9%増の68億米ドル(約7500億円)に到達し、VIPとマス向けセグメントの好調な成長による全体的な収益の増加が主な要因である。
客室収益も12.7%成長し、7億3400万米ドル(約810億円)となった。
今後、アデルソン氏は更なる成長を期待し「これからの3年間にわたりコタイ地区のカジノのホテル客室、リテール、エンターテインメントを拡張するため22億米ドル(約2430億円)を投資し、投資総額を150億米ドル(約1兆6560億円)に拡大する」と述べた。
また、同氏は「サンズ・チャイナの事業戦略はシンプルだ:コンベンションをベースとしたIRビジネスモデルと世界レベルの設備でマカオの多様化に貢献しつつコタイ・ストリップの開発計画を継続する。サンズ・チャイナの市場をリードする収益とキャッシュフロー創出を牽引するのがこの戦略だ」と付け加えた。(AGB)