セガサミーホールディングスは今週、150ページに及ぶ「統合レポート2018」を発表し、他の目標と共にいずれは国内外において世界的に有名なIRオペレーターらと同等の立場に立つ意思を宣言した。
主な内容はトップ二人である会長兼最高経営責任者の里見治氏と社長兼最高執行責任者である長男の里見治紀氏による発言。
日本のIR市場においては、里見治氏は「様々な企業が参入を表明する中、当グループはプロジェクトのマジョリティを握り、カジノのオペレーションを中心とした幅広い分野で事業を展開したいと考えています。」と語った。
さらに「現在は『Paradise City』等を通じたノウハウの蓄積に加え、財務的な手当て、多面的な調査・分析を行うなど、参入に向けた足場を固めています。参入が実現し、成功に導くことができれば、その成功ノウハウを活かしたグローバルマーケットへの展開など、将来に向けた可能性も大いに拡がります。」とも述べた。
里見治紀氏は会社の戦略のもう一つの側面に重点を置いており、「2017年12月、当グループは米国ネバダ州におけるゲーミング機器製造・販売ライセンスを取得しました。これは、すでにライセンスを有するマカオ、フィリピンに続く第三のマーケットでの販路確保ということ以上に大きな戦略的意義を持ちます。」と説明。
また「ライセンス取得に際して、ガバナンス・コンプライアンス体制、財務・税務情報等、多面的な調査が実施され、さらに関連するグループの役員個人も対象となり詳細な調査が行われました。このように世界で最も厳格な基準において、当グループの適格性が公的に認められたことは 、国内IR(統合型リゾート)におけるライセンス取得はもとより、海外のパートナーとの協業を行う上でも有利に働くと考えています。」とも加えた。
最後に里見治紀氏は「当グループは、世界の名だたるオペレータと同じ土俵に立つ唯一の国内企業として、IR(統合型リゾート)への強い参入意志を表明し、着々と準備を進めています。」と強く主張しながら締めくくった。
株式会社ユニバーサル・エンターテインメントは、セガサミーがIRオペレーターとしての経験を持ち、またさらなる野心を抱いている日本で「唯一の」企業であるという主張に対しておそらく異議を唱えるであろうことが予想される。(AGB Nippon)